空き家を探す

2021年01月04日
りなぴ

ハマるな危険?田舎の年末年始


新年明けましておめでとうございます。
やってきました!2021年!

本年も雲南市定住ポータルサイト『ほっこり雲南』をよろしくお願いします。



今回の年末年始は警報が出るほど大雪の雲南市でした。

雪かきで絶賛筋肉痛。
アラサーの私の体は悲鳴をあげています。

でも、ここ最近降らなかっただけで、基本的にはこれくらい降る。
この程度で悲鳴を上げている場合ではない。

雲南市の冬の通常モードに突入しました。
(最近ベリーイージーモードだったんですよ。)


雪の写真や話題は、きっとほかのライターさんが
面白く書いてくれると思うので、この辺で。



 

今回のテーマは、田舎の年末年始について。

初回の記事でもお話しましたが、
愛知県の人口1000人ほどしかいない村で修業をした経験があります。

その時に驚いたのが、年末年始、実家に帰れない。

いや、帰ろうと思ったら帰れるのです。

ただ、私には帰れない理由がありました。


私がいた村には伝統的な祭りがあり、人口減少により舞い手不足。
本来は村民のみ舞えるのですが、村外へ転出した人や移住者も舞えるようになりました。

そんな伝統的な祭りに参加できるなんて、とても貴重な経験だ!!!
と思った私は、参加することを決意。

そしたら、年末年始は練習の日々。
まあ練習あるといっても島根に帰れるだろうと甘い考えをもっていたけれど
その希望は打ち砕かれました。
(帰れない事実を知って、「参加する」と言ったことを後悔しました。)


でも当日。
(毎年1月3日~4日夜通し行います。)

練習の成果あり、とても上手に舞えました!!!

そして私は、その祭りにドハマりしてしまったのです。

なぜハマったのか。

まず年始ということで参加者みんなのテンションが上がっている。
村外から帰省している“はじめまして”の人とも出会える。
老若男女関係なく交流できる。
この村でしか経験できない祭りに参加できている何とも言えない高揚感!!!


そして、参加者の思いは一緒、「この村が大好きだから」。


のめりこんでしまった私は、毎年参加するように。

愛知にいる間は、年末年始に一度も帰省することはできなかった。
でも、移住先で“住民”として受け継がれてきた文化に触れることができた。


これって何気にすごいことだな、って今になって思います。

何百年も昔から伝わる伝統的な祭りに
移住してきたばっかりの人が参加することになって
準備から手伝わせてもらえて
練習では手取り足取り教えてもらって
練習終わりにみんなでカップラーメンを食べて
当日はわやくちゃになって楽しんで…

なんか、親戚みたいじゃないですか?
私、移住者なのに、家族みたいじゃないですか?



雲南市でも年末年始にしかやらない祭りや行事、集会があります。
(今年はコロナで中止のところがほとんどですが。)

例えば、私の地域では年始に新年賀会という集まりがあります。

田舎って、行事多いんですよ。
そして年末年始から地域で集まることが割と“普通”なんですよ。

でも、都市部の人からしたら年末年始に地域で集うなんて“普通じゃない”。
年末年始くらい実家でゆっくり過ごしたいはず。

自分が移住先での年末年始を経験していても、
やっぱり移住者さんには実家に帰らせてあげたいという気持ちになります。



でも、参加すると意外とハマるかもしれない。
年末年始だからこその出会いがあるかもしれない。
地域の人たちと家族になれる瞬間があるかもしれない。
地域の魅力が、そこに詰まっているかもしれない。

自分で選んで住んだ地域だもの、
その地域を存分に楽しみたい。

そんな気持ちにたどり着いた移住者さんには
「ようこそ、こちら側の世界へ」とお伝えしたいです(笑)。






とはいえこの件の考え方に関しては絶対に少数派だと思うので、
オススメはしないでおきます(笑)。
それぞれの年末年始をお過ごしください。



ただ、もしかしたら移住生活史上イチの感動と出会いがあるかもしれないですネ。

なーんてネ。



 


【ライター紹介】
りなぴ。うんなん暮らし推進課 定住企画員。
松江市出身、愛知県での修行を経て雲南市へ孫ターン。
148cmの身長からは想像できないが、狩猟免許を所持するハンター。