空き家を探す

2022年09月26日
たにべえ

『移住フェス』とか『移住フェア』とかの思ひ出。


こんにちは。お久しぶりです。
人の役に立たない記事を書きまくっていたのでしばらく干されていました。
冗談です。

そういえば、雲南市が3年ぶりに移住に関する対面イベントに参加したらしい。

復帰戦として9月半ばに大阪で参加したイベントが
『しまねとの出会いフェス~あなたに会いに島根がやってくる~』だそう。
(ガチのフェスはコロナ禍で物議をかもすこともあったけれどこういうフェスもあるね。)

そういえば、移住にクソほど興味のなかった僕が最初に妻にひきづられながら行ったのがこの類のイベントでした。(膝がずる剥けました。)

あれがもう4年前か。そりゃあワンピースも最終章に突入するわ。


広島で開催された『移住フェス』だったか『移住フェア』だったかどっちでもいいのですが、

とりあえず「野菜が貰えるから。」とそそのかされ、連れていかれた僕は会場の雰囲気に圧倒されたことを覚えています。


その理由は…スタッフの雰囲気。明るい笑顔、スーパーハイテンション。「ようこそ!ディズニーランドへ!」みたいな雰囲気の大人がたくさんいたからです。

「え?テーマパーク感すごくない?」と思ったのを覚えています。自分たちのこと『ゲスト』って呼ばれてそうやなと。異世界に迷い込んでしまった感半端ない。

そんな“陽キャ”の雰囲気が充満した会場で、誰かに話かけられても僕はティッシュ配りをかわす技術を駆使してうまいこと捕まらないようにしていました。(だって全然移住したくなかったから。広島好きだったから。)

なのに、隣にいる妻が引くくらい人間と話している。

なんのアトラクションにも興味のないテーマパークに連れてこられる苦痛。隣で楽しむ妻。なんやこのカオス。混沌…混沌すぎる。

フリースペースという名の安息の地にたどり着いた僕は、そこで遠くを見つめる。27歳の5月。有給休暇を取ってまで、なぜ僕はこんな場所にいるんだろうか。

野菜…そんなに好きじゃないのに。野菜だけもらったら本通り付近でランチしようと思ってたのに。

色んな気持ちが込み上げてきたのを今でも覚えています。




そもそも僕の場合は移住希望度0%だったので、こんな僕に時間を使ってもらうこと自体が皆さんに悪い。そんな気持ちが先行していました。

その気持ちが「ティッシュ配りをかわす技術」という形で出ちゃってたのは本当に申し訳ないのですが、

各市町村ブースでの移住相談でも、妻が終始「移住したいんです!!よろしくお願いしゃすっ!!(キラキラ)」みたいなテンションに対して、

僕は「まぁ…僕はいいけど…『たにべえ』がなんて言うかな?」みたいな感じだったので、対応する人の顔から“ランド感”が抜けていったのは言うまでもありません。
(このネタわかります?永ちゃんの名言。)


しかしながら、僕にとってはこの“包み隠さない”というのが後々結構良かったなとは思っています。

「偽りのテンション」「偽りの移住したい感」「いいパートナーぶりたい気持ち」。みんなの中にある偽りたい心。そんなものはおジャ魔女どれみです。(ピーリカピリララのびやかに~)

こんなに文句ばかり言っていた僕ですが、結局4年前のフェアの日、実は11時~16時までみっちり会場で島根を堪能しました。(なんやそれ。)

まぁ厳密にいうと堪能していたのは妻の方ですが、僕もフェアに参加して得たことが1つだけありました。

それは「移住したくないならしなくていい。」ということを、フェアを開催している島根側の人に言ってもらえたこと。(これ以外、当時の僕にとっては地獄のような時間だったことは言うまでもない。)

正直、意外だと思いませんか。

キラキラ笑顔のテーマパーク感を纏った、島根のおじさんやおばさんやお兄さんやお姉さんは口をそろえて「島根いいよ!移住してよ!!」って言ってくると思ってたんすよ。
(どうせ人口増やしたいから誰でもいいんだと思ってた。)

でもそうじゃなかった。ウェルカム感は出してるけど、僕のテンションとか気持ちとか、そんなんを聞いたり感じたりした後にちゃんと「今はやめた方がいい。」ということを伝えてくれました。

まぁそれが一番大きかったかなと今でも思います。(きっとめんどくさいからそう言ってくれてたんだと思うけど、親身になるってそういうことや。たぶん。)

それでも当時の僕にとってはそれがある意味で“救い”になった部分はあり、やっぱり「なんか違う。」と思いながら移住するとかぶっ飛びすぎていると確認できた瞬間でした。



そこから…「じゃあ、そのなんか違う!を無くしていくために一度島根に来てみませんか!?」みたいな切り返しだったので一瞬で「スンッ。」ってなったことは言うまでもありませんが、

その後、足蹴なく雲南市に足を運び、結局その1年後に移住してしまうという人生で最大の失態を犯してしまう僕なのでした。

嘘です。

来てよかったこともあれば悪かったこともある。これは当たり前。

でもここでの暮らしを悪くはないし、「あーつまんねーーーー!!」と思ったらいつでもどこかに羽ばたけるわ。くらいの気持ちで、

この地でいい感じに暮らしていこうと思います。(最近は良くも悪くも人間の光と闇を感じます。キングダムハーツみたい。)


ということで、雲南市に頼まれて書いた『移住フェア』の思ひ出でした。





ということで、これからフェアとかフェスに参加しようと思っているあなた。


あなたがもし『移住希望者0%』側の方であれば、「いやだー!移住なんていやだー!!島根なんていやだー!!」と思っていることは悪いことではありません。
そのテンションでいい。僕もそうでした。パートナーにひきづられて会場に到着したとしても、あとはイベントが終わるまで耐えましょう。(逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ…。)
もしかしたらいい出会いがあるかもしてません。知らんけど。(綾波ーーーッ!!)






あなたがもし『移住希望度500%』側の方であり、パートナーを無理やり会場に引き連れて行こうとしてる方なら1つだけアドバイスを。




















「いったん落ち着け。」












ハハッ♪









おわり。





【ライター紹介】
たにべえ。平成生まれ平成育ち。
2019年春~広島→雲南。
お酒大好き。3児の父。週7バスケのバスケバカ。