雲南で暮らしていると、いろいろなイベントと出会います。
わたしがイベントを知るきっかけとして多いのはInstagramです。
1日の終わりに眺めていると、『バングラデシュのごはんを食べよう会』の文字列がどーんと目に入ってきました!
バングラデシュ?インドの近くの?
雲南でなぜ!!
発信していたのは、『つちのと舎』(つちのとや)さんのアカウントです。
つちのと舎さんは「体づくりと農ある暮らし」を発信する、東京から移住されたご夫婦です。
田植えや稲刈り…手作業の稲作体験イベントを開いたり、自家焙煎コーヒーを販売されたりしています。
今回は、そんなつちのと舎さんとのコラボ企画だそう。
バングラデシュ出身のトマさんが、バングラデシュ料理を振る舞ってくれるというもの。
トマさんは、雲南市の隣にある、島根県安来市で地域おこし協力隊として活動されています。
つちのと舎さんも過去に地域おこし協力隊をしていたから、その繋がりなのかな?
早速申込み、わくわくしながら当日を迎えました!
会場となるお家にあがると、和室2間をテーブル3つが連なり、様々な料理が並んでいます。
バングラデシュのフルコースを用意してくださいました!
野菜がふんだんに使われた料理たち。
鶏肉やエビ、魚もありました。
潰してあえたり、煮物のようだったり、天ぷらみたいだったり。
トマさんがひとつひとつ料理の説明をしてくれます。
「これは甘くて、辛くて、酸っぱくて、苦いです。」
トマさん曰く、「いろいろな味がしないと、バングラデシュの人は美味しいと感じない」のだそうです。
「甘くて、辛くて、酸っぱくて、苦い」とはどんな味だろうか…?
食べてみると、いろいろな味が口の中で変わるがわるやってきて…美味しいっ!!そして楽しい!
様々なスパイスも使われているようで、わたしからすると「いろいろな味わいのカレーっぽい」と感じるのですが、トマさん曰くこれらはカレーではないのだそうです。
青バナナを皮ごと潰して作る料理など、青唐辛子が使われたものもいくつかありました。
これがまた不思議な体験で!
食べた瞬間は甘くて、後からヒリリと辛みがやってきます。
でも、赤い唐辛子のように、辛さがずっとは口に残らないんです!
「おっ、辛い!」と思っても、他のものも食べたりしているといつのまにか口の中が全く辛くない。
赤い唐辛子は香り付けのために少量使うことがあっても、辛さを出すためには青唐辛子を使うのだそう。
赤い唐辛子はお腹に悪いけど、青唐辛子だと大丈夫なんだそうです。
へ~!知らなかった!!
バングラデシュのお米は手に入らなかったので、パキスタンのお米(だったと思う)を各自お皿によそってもらい、フルコース順になるようおかずを取り分けていきます。
テーブルごとに取り分け終わったら隣のテーブルに器ごと回す…。
「わたしこれ好きかも!」
とか
「これ結構辛かったよ!」
などとわいわいしながら器を回して、みんなで食事を楽しみました。
ひと段落した頃合いに、自己紹介タイムが始まります。
・名前
・どこから来たか
・簡単な自己紹介
を順繰りに話していきます。
雲南市だけでなく、奥出雲町や出雲市からも集まっていました。
地域おこし協力隊、雲南市民演劇の繋がり、稲刈り後の参戦などなど…。
参加したみなさんとも帰り際におしゃべりできて、新たな出会いの機会にもなりました。
自己紹介が終わると、トマさんと、同じく地域おこし協力隊で活動する海さんの二人で、バングラデシュのことを紹介してくれます。
どうやら、バングラデシュでは川幅がものすごく広いようで、「日本の川は「川」じゃない!」とトマさんが語っていたのが印象的でした。
大きな川魚もよく獲れるらしく、魚料理は川魚で作られるそうです。
海で獲れた魚はほとんど輸出しちゃうと言っていました。
バングラデシュの言葉はベンガル語で、その文字をトマさんに読み上げてもらいます。
なんと…同じ発音にしか聞こえない音がいくつもある…!!
そしてそして!
その場の流れでトマさんが「みなさんの名前をベンガル語で書きましょうか?」と言ってくれて、お名前書いてもらうターンが発生!!
異国の文字で綴られる自分の名前…わくわくする!
他の人の名前と見比べて共通点を探したり、文字数の多さ少なさの違いがあるのも面白い!
日付は29/9/2024と書いてあります。
4がアラビア数字の8と酷似していて混乱しますよね!
ちなみにベンガル語の8は全く違う形をしていました。
そんなこんなで夜は更けて。
美味しいごはんをいただき、たくさんの人と交流できて、大満足の1日でした。
【ライター紹介】
りえ。福井県の市街地出身。東京・神奈川で8年間過ごし、雲南市へIターン。
購入した古民家で、田舎暮らしを満喫せんと奔走中。
在宅のフリーランスで、夫婦2人暮らし。