空き家を探す

2025年02月03日
あい

雲タビュー松本さん編(後編)


後編では、子どもたちやハンディキャップを抱える方への熱い思いを語ってくださっています。

また、地域の方との関わりやこれから雲南市へ移住する方へのメッセージもいただきました。



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イ:そういえば佐世の元気祭りでは、松本さんの出品ブースでうちの息子も体験をさせてもらったんですが、嬉しそうにやってました。



松:どんぐりに穴を開けるとこもさしてあげたいけども、 割と時間かかるとお子さんどっか行きよるからね、 グルーガンだけやってもらう。
お母さんらに言われるんよ。「普通のおもちゃだったら壊れるけど、 これは母親でも触わらさせへんって。だから、1年、2年経ってもまだそのままです。」って。



イ:本当!自分で作ると思い入れが違いますもんね。



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「夢や希望を持ってほしい!!」という熱い思い! 




松:木次にね、障がい者の人が働いてるとこがあんねんけど、あそこには私の制作レシピとか皆渡しとる。あそこでもちょこちょここしらえとられる。
レシピは渡したけど、あとは自分らのアイデアで考えなさいって。そこの店長が私が持っとるドリルと一緒のやつ買うわ言うて。私はもうね、アイディアを自分だけのものにせんと、みんなでやりゃいいわと思って。 障がい者の人なんか特にね、やっぱりね、そんなことをして希望を持ってほしい。



イ:そういった思いも持たれて、活動されてるんですね。 



松:私の田舎でね、全国一規模の障がい者の施設があるから。そやから、私は子どもの時からそういうのもね、見てきとるから。昔の人は、家族に障がい者がおるのを隠そうとしてた。そこの施設に入れて、一生見てもらうっていう感じ。 小学校に指導に行ったときも、先生に「松本さん、勉強になりました。」って先生に言われたことがあって。
手がかかる子どもさんがおって、先生が「あれはいけません。これはいけません。」って言うことがが多かったらしい。

私が指導に行った時に「 何か質問があったら来なさい。わからんことはこっち来なさいよ」って。言ったらその子が来て「ここはこうしたいけど、どうしたらいいですかね。」って。
私は「あんたが思う通りやってみなさい」って。そしたら、その時に、その子が笑顔を出して。
その先生がそれを見てたわけだ。この子が今日も悪さするんじゃないかって目光らしとって。んで、たまたま見たらその笑顔。そんな笑顔今まで見たことがないって先生が言われて。

つい先回りして「いけません!いけません!」って言ってしまうって。
あの時の笑顔を見て、「私いけんかったな〜」って、その先生が言われて。 お礼のはがきとかももらうね。10人、20人の子どもさんから皆もらって「思ったより楽にできて、よかった。」とか「最初は難しいやろなって思ってやってみたけど。やりだしたらとことん面白くなって、何でもできると思った。」とかね。そういう礼状がきてね。
ああ、よかった。やってよかったなって思うね。 



イ:素敵なエピソードですね。



松:やっぱり「 やったらあかんで。」やなしで「やってみてね」って。危ないことは避けたらええさかいに。



 イ:そうですね。松本さんのそういう思いは、すごく人を大切にされているなと思うんですが、それはどういうところからくるんですか?



 松:どんな人でも、自分の気持ちが出せるようなもんを1つね。 どういう才能があるわからへんやん。私はその才能を探す手伝いやと。1回(イベントや指導を)やって、10人おったかって、1人かもわからへんし、0かもわからへんけども、これはいいわと思って、それをやってそれが基礎になって、他のことをやってみるでもいいしね。誰かの基礎作りになればと思ってね。 



イ:すごい素敵です!



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最後に雲南市に移住を考えていらっしゃる方へのコメントをいただきました。 




イ:これから雲南市へ移住しようと思っている人にアドバイスって何かありますか?こうやったら地域に早く馴染めるよ!など。 



松:やっぱりコミュニケーション。なんでもないことやけどね、みんなと一緒に掃除やろうかとか。
あと、ここは世話好きな人が多いで。誰でも来れる。うん、全然。よそから来ても、馴染んで楽しく生活できる。 



イ:田舎だと地域のルールが厳しいとか、昔からのしきたりみたいなのを押し付けられるのでは?という不安を持つ人もいるかと思うんですけど、雲南はどうですかね? 



松:そんなん俺が釘をさしちゃる。そんなんしてどうすっかいって。 



イ:困ったら松本さんに言ったらいいですね!(笑)。今日はありがとうございました!



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松本さん、ありがとうございました。

松本さんはとっても気さくに、たくさんお話してくださいました。

皆さんにも松本さんの素敵なお人柄が伝わっていたら嬉しいなあと思います。




雲南市には、このように素敵な方がたくさんいらっしゃいます。もっともっと皆さんにご紹介できたら良いなとも思っています。




前後編にわたる長い文章になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 



【自己紹介】
あい。広島→京都→雲南市(2021年より)
毎日を楽しく過ごしたい2児の母。
教育関係のお仕事をしています。