空き家を探す

2025年08月01日
たにべえ

おねがい




田舎に来てからなんだかな~と思う事が多々ある。



数ある「なんなん、それ。」の中から


今日は苗字を聞いてどこの地域の人か当てる時間に注目したい。






初対面の人に名刺を渡したり自己紹介したりするとそれははじまる。



雲南市には「○○さん」といえば「○○(町の名前)の人」みたいな共通認識がなんとなくあり、


それを知っていることがステータスと感じている人が一定数いるように思う。
(日本全国で聞く、○○さんって○○県におおいよね。みたいなやつ。)


だから聞いたことのある苗字だと、ほぼ決まって

「○○(苗字)さんって、あんたは○○(町の名前)の人かね。」


と、他人の地元を当てるクイズが急にはじまる。


「夫が○○なんですよ。」


とか返すと、今度は自治会まで当てる時間が始まったりする。


ちなみに僕の苗字は島根にほぼない苗字だと思うので、スルーされる。


知っている苗字のときだけ、みなさん反応している。



今日みなさんと考えたいのは2つ。



1つは『苗字を聞いて地元を当てる時間』に名前を付けてほしい。ということ。



そしてもう1つは、『苗字を聞いて地元を当てる時間を隣で何も言わずにヘラヘラしながら聞かないといけない時間』にも名前をつけてほしい。ということである。



誤解を招くといけないので断わっておくと、


苗字を聞いて他人のプライベートな情報を特定しようとすること自体に異議を唱えるつもりはない。



ただのコミュニケーション。マジでそれな。である。



だがしかし…「あの時間はなんなん?」とも思うのである。



例えば、すごくめずらしい名前だったらわかる。


「めずらしい名前ですね!」は逆に言わないといけない。


多分、めずらしい名前の人は「めずらしい名前ですね!」と数えきれないほど言われてきている。


だから、いつもの返しが決まっているだろうし、


それが話のネタになることもわかっていると思うので、触れるのがマナーやと思う。



でも『苗字を聞いて地元を当てる時間』で出てくる苗字は、なんの変哲もない苗字である。



どのくらい変哲が無いかと言うと、


山田悠介という作家が書いた『リアル鬼ごっこ』という小説に出てくる日本で一番多い苗字。



あれくらい何の変哲もない苗字である。(気になる人は調べてください。)



それを聞いて住んでいるまちを当てる、という時間にマジで名前が欲しい。



ところで、どうしてそんなに名前を欲しているかということが気になってきている人もいると思うので一応説明しておこうと思う。











実はさっきから『苗字を聞いて地元を当てる時間』って打つのがめっちゃめんどうなのである。



この話を書き始めて15分くらいが経ったのだが、




そんなに中身がなかったり、別にいいじゃんと思っている自分もいる。





「じゃあ名前を付けてもらおう。」って、さっき思いついて、


冒頭の、名前をつけてほしいという2行を追加した。






実際のところ『苗字を聞いて地元を当てる時間』について、違和感があるのは本当である。信じてほしい。





あぁ…パソコンが予測変換で『み』って打ったら『苗字を聞いて地元を当てる時間』を出してくるようになった。






ますます『苗字を聞いて地元を当てる時間』に名前がいらなくなってきたけど、






『苗字を聞いて地元を当てる時間を隣で何も言わずにヘラヘラしながら聞かないといけない時間』には名前が必要だと思う。



長いから。




『虚無タイム』とか『ヘラタイム』とかなんでもいいけど、このくらいの長さにしないといけない。



そうでないと、



このコラムを書き終わるまでの間に


『苗字を聞いて地元を当てる時間を隣で何も言わずにヘラヘラしながら聞かないといけない時間』って打たないといけないことになる。




そろそろ疲れてきたし、



さすがにパソコンも『苗字を聞いて地元を当てる時間を隣で何も言わずにヘラヘラしながら聞かないといけない時間』は予測変換してくれない。チッ。




でも田舎に来てほんまに思うのは事実。信じてほしい。




もし僕の正体を知っている人の中で



『苗字を聞いて地元を当てる時間を隣で何も言わずにヘラヘラしながら聞かないといけない時間』の新しい名前が思いついた人がいたら



会ったときに教えてほしい。泣いて喜ぶ。





ちなみに『苗字を聞いて地元を当てる時間』と


『苗字を聞いて地元を当てる時間を隣で何も言わずにヘラヘラしながら聞かないといけない時間』


について「何の時間?」と思うのは事実なのだが、


もっと「何の時間?」と思うのが



「この出雲弁の意味わかるか~?」の時間である。


あと「この出雲弁わかるか~?って聞いて相手が答えられなかったときにちょっとだけ得意げになる事象」もあまり好きじゃない。




この2つの名前も考えたいけど、またの機会にする。





最後までパソコンが『苗字を聞いて地元を当てる時間を隣で何も言わずにヘラヘラしながら聞かないといけない時間』予測変換せんやんけ。





みなさんも『苗字を聞いて地元を当てる時間』が始まったら、



この時間に名前をつけるなら…って脳内大喜利してくれたら嬉しい。



"田舎あるある"なのか"全国あるある"なのかもわからんけど。



あと名前があるんかも調べてないけど。




どうか『苗字を聞いて地元を当てる時間を隣で何も言わずにヘラヘラしながら聞かないといけない人』が少しでも減りますように。



ちょっと遅いけど七夕の願い事にしとこ。





おわり



【ライター紹介】
たにべえ。元転勤族。
2019年広島から雲南に移住。
田舎って変だなぁと思ったことを文章にしています。