今年は、梅の生り年だったり、ものすごい速さでの梅雨明けだったり、
ちょっといつもと違っているのかもしれないが、
ホタルは今までで一番飛んでいた。
こちらにきて3回目のホタルの季節。
市内でホタルと言えば、大東町の赤川とか吉田町の菅谷あたりが有名だけど、
「うち飛んでるよ。」「あ、うちも。」と言った具合で結構あちこちに飛んでいて
市民にとってはもはや日常?とさえなっていて、
あえて口にもしない状況となっているからそれだけですごいと思う。
初めて見たのは、引っ越してきた当日の夜。
暗闇のはずなのに外から何やら、ゆらゆら明かりが見える。
「なんかの動物か?」「人魂?」と本気で恐怖に震えた。
少し考えてから「これがホタルなのか!」と気づいた。
それでもしばらくは、きれいというより初めてすぎて怖かった。
当時、日本にまだこんな初夏の風景が残っていることに驚きだった。
ホタルと言えば、アニメ『ホタルの墓』のイメージしかなかったのに
その光景が令和の時代に現存しているだけで、
日本遺産!?に匹敵するのではないだろうか。
この辺りの人口より多そうなホタルを眺めながら、
この光景を私たち家族だけが独占しているのって
「ものすごく贅沢なことなのでは?」と思ってしまう。
光に寄ってくる蛾の大群はさておいて、
里山の夜景は、
初夏にしかみられない特別な光景なのは間違いない!
そしてこの時期が過ぎたあとは、星空を眺める日常に戻る。
こんなに星空が見えるのもまた特別な光景だと思う。
【ライター紹介】
ナス。
2023年神奈川県横浜市からIターン。
産業体験で農業を経験したのち定住企画員に仲間入り。
音楽を通して地域に貢献したい!!