昨年の3月、第二子となる娘を出産しました。
健診の最初から出産、退院まで、すべて雲南市内の病院でお世話になりました。
近年、産科医の減少や地域医療の縮小により、『出産できる病院がない地域』も少なくないと聞きます。
だからこそ思うのです。雲南市は、『子どもを産むことができる地域』だということ。
もちろん、出産できる病院は市内に1か所だけ。
「家族も一緒に泊まれる病院がいいわ!」「ご飯が豪華なところがいいわ!」「エステがあると最高ね!」
……なんて、あれこれ選ぶことはできません。
でも、私はとても満足でした。
まず、病院の建物自体がとても綺麗。
数年前に建て替えがあったそうで、院内は明るく、気持ちよく過ごせました。
それに、先生がとても親切なんです。
ちょっとした不安にもていねいに答えてくださり、診察室に入ると緊張がふっとほぐれるような、そんな親しみやすさがありました。
助産師さんたちも、本当に心強い存在でした。
出産に向けてのサポートはもちろん、出産後は退院後の生活まで見据えて、母乳やミルクのあげ方など、実生活を見据えた指導をしてくださいました。
とにかく、母である私に寄り添ってくださいました。
そんな中、実は出産の約1か月前に、ちょっとしたハプニングがありました。
「産休前にご飯でも」と、同僚が誘ってくれて、楽しく外食をしたのですが……その後まさかの胃腸炎に。
嘔吐とお腹の張りが止まらず、その夜、夜間救急を受診することに。
張り止めと吐き気止めを処方していただき、なんとか落ち着きましたが、3日間の入院となってしまいました。
第一子のときは、妊娠中に何を食べても大丈夫だったので、すっかり油断していました。
先生、助産師さん、あの時は、本当に本当にすみませんでした!!!
ちなみに私は、一人目の出産が帝王切開だったため、この子も帝王切開での出産でした。
不安もありましたが、先生や助産師さんの支えのおかげで、穏やかな気持ちで当日を迎えることができました。
実は、予定帝王切開とはいえ、少し緊張する面もありました。
もし予定日より早く破水したり、陣痛が来たりして、それが土日や夜間だった場合には、この病院では対応が難しいこともあると説明を受けていたからです。
その際は、お隣の出雲市や松江市の大きな総合病院に搬送されることもあるそうです。
でも、そうした地域間の連携体制がしっかり整っているのも、安心材料のひとつでした。
とはいえ、やっぱり普段からお世話になっている先生や助産師さんのもとで産みたいという気持ちがありました。
だからこそ、予定日まで大人しくお腹にいてくれた娘には、本当に感謝しています。
帝王切開で無事に生まれてきてくれた娘。
最初に顔を見た瞬間、「あれ……この顔、見覚えある!」とびっくり。
なんと、第一子の息子とそっくりな顔で生まれてきたのです。
ほんの数分前までお腹の中にいたとは思えないくらい、どこか懐かしく、愛おしい。(笑)
そんな生まれたての娘の一枚を、よければご覧ください。雲南で生まれた“地元っ子”です!
そして最後に、ちょっと話は変わりますが、お祝膳がとってもおいしかったんです!
メインを肉か魚から選べるのですが、私は魚を選びました。
助産師さんから「魚を選ぶ方は珍しいですよ。たいていはお肉ですね。」と聞いて、「みんなお肉が好きなんだな〜。」と、妙に納得したのを覚えています。(笑)
そんなやりとりも含めて、病院での時間がただの『入院生活』ではなく、あたたかくて、ちょっと笑える思い出になりました。
「田舎での出産って大丈夫かな?」と不安に思う方もいるかもしれません。
でも、雲南市なら大丈夫。安心して産み、育てられる場所です。
産後のサポートも手厚いのですが、それはまた別の時に。
私自身、雲南で出産できて本当によかったと心から思っています。
【自己紹介】
あい。広島→京都→雲南市(2021年より)
毎日を楽しく過ごしたい2児の母。
教育関係のお仕事をしています。