雲南市はコウノトリに選んでいただけた地。
ここで暮らせば1年中お目にかかることができる鳥となっております。
※写真:こんな距離で出会えることも!
そんな特別天然記念物、ひみチリにとっても特別な存在のコウノトリについてのおはなし。
ここ数年、雲南市大東町にある人工巣塔で毎年ヒナが誕生しています。
子育て期以外は川や田んぼで見かける程度ですが、
年明けあたりから巣塔で過ごす時間が多くなり
2月には巣塔で常時座った状態のコウノトリの姿が見られます。
これが産卵したサインであり、抱卵開始。
孵化後も、天敵に襲われる危険が少ない大きさに成長するまでは交代しながら、
夫婦でどちらか1羽が必ず巣塔にいるように協力し合っています。
また、孵化後は休むことなくヒナへ餌を運ばなくてはなりません。
巣塔を行ったり来たり、あちこちで餌をとる姿。
実は、普段のコウノトリは比較的綺麗な体をしていますが
子育て期に入ると体の白色の部分が薄汚れた色(泥汚れ)になっています。
上記は、我が子が通う園にて
専門家の方を呼んで保護者向けのコウノトリ講座をしてくださったことがありまして
ひみチリが感銘を受けた内容の一部です。
ちょっと話しが変わりますが、島根県雲南市へやってきた頃のおはなし。
長女が2歳前、次女を妊娠中。
知り合いも友達も1人もいない。
言葉も文化も、大きく環境が違う場所での暮らし。
仕事を辞めたので収入が無く、妊娠中だから働けないし、
働けないから長女の預け先がない。
長女につきっきり、繰り返される毎日。
次女は、お腹の中での順調な成長。
どう考えても幸せでしかないのですが、心はかなりブルーでした。
常に子供と一緒にいるけど、常にまとわりつく孤独感。虚無感。
3~4年間ほど、苦しんでいたように思います。
そんな辛さを払拭してくれたのがコウノトリでした。
園でのコウノトリ講座があり理解を深めたことで沸く愛着。
言ってしまえばただの鳥(大変に失礼)、
しかし言葉も持たないのに夫婦でしっかり協力体制ができている。
子を産み育てるということを一番大切にしている。
いや、むしろ「それ以外に大事なものなんてないだろう?」と教えてくれているようでした。
言葉なくとも、今の自分を「これでいいんだ。」と、
肯定してくれる存在が身近にいるように感じ、一番の励ましになりました。
毎年この時期になると
あの辛さを思い出し、コウノトリの子育てに共感し、
師であり仲間でもあると感じるコウノトリへ
ここで根を張って “ともにいきる” ことを誓うのでした。
【ライター紹介】
ひみチリ。三重県出身。自称関西人。
滋賀県で研究職・ワンオペ育児を経験→2016年に主人の故郷 雲南市に移住。
子4+大人4=計8人の大家族生活を送る。