空き家を探す

2026年03月13日
りえ

春のしらせ



雪が溶けると、苔むした庭に不思議な紋様が。

なにかしらの生き物が掘り進めた跡のようです。


 


モグラの仲間、体の小さなヒミズでしょうか。

わからないけど、冷たい雪の下をせっせと掘ったのかと想像すると、微笑ましい気持ちになります。

寒い季節を一緒に乗り越えた「戦友」を見つけたような気分です。

 


畑に向かうと、群青色の小花が目に止まります。

オオイヌノフグリでしょうか。

「もう咲いている。」

驚きとともにシャッターを押しました。

それは2月半ばのことでした。




あれから2週間、あっという間に3月です。

あたたかくなってきましたね。




夫がフキノトウを見つけたと言うので、長靴に履き替えて裏山を登ります。

急斜面に足形をつけながら登っていくと、柚子畑と呼んでいる敷地に辿り着きます。

途中、獣道ができていて、これはイノシシの仕業だなと、歩きやすい反面、うちのテリトリーを荒らされて複雑な気持ちです。

帰りにマダニが服についてないかチェックしなくては。




さて柚子畑です。

秋のうちに夫が頑張って草刈りしてくれたおかげで、笹藪も落ち着き、すっきりしています。

夫曰く、この辺りにフキノトウが群生しているとのこと。

見れば、大小様々なフキノトウがいっぱい!

 


夫が発見した、見つけ方のコツも教わりました。




まず、黒く枯れたフキノトウの葉があるゾーンを探します。

放射状に広がる、フキノトウの葉の枯れた茎を辿っていくと…ありました。

枯れた茎の中心に、フキノトウです。

全部は採らず残しておくと、来年もまた収穫できると聞きます。




フキノトウを見ると嬉しくなります。

わたしはあの見た目が好きです。

ちょっと咲いてると尚のこと可愛い。

厳しい冬が終わって、春めいてきたのだと感じさせてくれる、そんなフキノトウが好きです。




でも食べるのはちょっと苦手で…。

採りたて鮮度抜群のせいか、一般的に言われる苦味よりも、スーッと抜ける清涼感が気になってしまいます。




夫がこれまでネットで調べながら、お浸しにしたり、フキノトウ味噌にしたり、いろいろやってくれたのですが…むむ、慣れないこの清涼感。

いつか美味しく食べられるようになりたい食材のひとつです。




春めいてきたといえば、カメムシが目覚め始めましたね。

秋のうちに何処かしらから侵入し、潜んで越冬に成功したカメムシたちよ。

すまないが、このペットボトルにお入り。

手作りできるペットボトル捕獲器は、カメムシを簡単に捕獲できていいですね。




カメムシは、春暖かくなると越冬した人家から山へ帰り、繁殖し、スギやヒノキの実や果樹を吸汁して成長し、秋にまた人家へ来るのがライフサイクルのようです。




いろんな生き物たちが、春を報せてくれます。

この感じ、なんだか好きです。

ただ暮らしているだけなのに、常に自然がそばにあるのを感じます。

自然の方から近寄ってくる…何もしないと侵略されかねないパワーで。

でもそんな家周りの環境を適度に整えて、自然とはできるだけいいお付き合いをさせてもらいたいと思っています。




雲南市に移住してから、こんなふうに春を感じるようになったなあと、しみじみするのでした。



【ライター紹介】
りえ。福井県の市街地出身。東京・神奈川で8年間過ごし、雲南市へIターン。
購入した古民家で、田舎暮らしを満喫せんと奔走中。
在宅のフリーランスで、夫婦2人暮らし。