空き家を探す

株式会社中澤建設

地域の役に立ちたい!道路に建物、まちづくりに直結する仕事


平成13年、中澤建設の3代目社長に就任した中澤豊和さん。昭和23年に祖父が始めた事業が同社のはじまりだが、当時はまだ現在のような会社組織ではなかった。「国道54号線が開通した当時、住宅などの建物を建ててほしいという地元の声が多く寄せられました。そこで近所の人や従兄弟の農家に声をかけ、百姓仕事と並行して事業を開始しました。農家には優秀な人が多いんですよね。縄の巻き方一つとっても代々受け継げられているノウハウがあって。様々な知識や下地が建設業にも生かされてきました。」
半農半商から始まった建設事業は、インフラ整備と地域の発展に伴い、不動産、林業、車の販売・修理、生コンクリート製造など様々な事業に拡大。ピーク時は十数社を束ねていたが、15年ほど前に6社を独立させ、残りの事業は中澤建設に集中させた。
「地元に帰る気は全くなかった」そう語る息子の太輔さんは、大学卒業後に県外で製造業の営業をしていたが、地域を支えるために生まれた会社を引き継ぐために帰郷。「おじいちゃんが作って大きくした会社だから、潰すことはできないなと。」同社の取締役に就任し、現在は親子で会社の舵を取っている。「うちの強みは技術力です。土木技術者全員が土木施工管理技士1級の資格を取得しています。また市内の道路や公共施設も数多く施工していて、地域の方々から長年信頼いただいていますし、そういうお客さんと顔の見える関係を持てるのがこの会社の良さかなって。近いほうが、その人に本当に責任を負えると思っています。」と太輔さん。父豊和さんは「人に喜んでもらえて初めて企業としての存在価値があると思っています。親父は“自分はわらじ人生だ”とよく言っていましたが、人が踏んで使ってもらえる人生であれば、悔いのない人生が送れるのではないかと。」
次世代を担うリーダー太輔さんが見据えるものとは。「“掛合”というサイズではちょっとわからないんですよね。雲南市、日本全体から見ても、もっと外からの新しい知識、多様な文化や考えを取り入れていかないといけないなと思います。」太輔さんは若手の集まりや異業種交流会などにも積極的に参加している。地域に貢献し、地域の人と盛り上げてきた会社。時代の変化に合わせそのスタイルを変化させつつも「わらじ人生」この気持ちだけは変わらず受け継いでいる。
 

気さくな先輩たちに囲まれながら奮闘中!


経理を担当する清水さんは、雲南市三刀屋町の出身。高校卒業後、新卒で中澤建設に入社した。「求人票を見て、まず会社見学に行きました。希望する事務の仕事を見せてもらい、社内の雰囲気も良かったので入社を決めました。」高校では簿記など事務仕事に関することは一切やったことがなかった清水さん。入社後、仕事で精一杯になりなからも、着実にスキルを身に着けている。「入社後の研修で、ワープロ検定を取得できたのが良かったです。今月は建設業経理士の検定があるので、それに向けて今は勉強しています。」
同期入社の社員はいないとのことで、普段のコミュニケーションについて尋ねた。「雲南市の企業合同入社式に出席し、会社は違いますが同期の知り合いができました。社内だと夏にあったバーベキューに参加したら、普段あまり話す機会のない現場の方と話ができてよかったです。それ以外にも、仕事の合間に話しかけてくださるので、会社の雰囲気にもだんだん慣れてきました。」10代、20代の同世代が少ないながらも、顔が見える会社ならではのコミュニケーションが中澤建設の働きやすさになっている。
 

コミュニケーションを工夫!頼れる現場監督!


土木部主任として土木工事の管理をしている三原さん。土木施工管理技士1級をはじめ、建築施工や下水道技能士など様々な資格を保有するプロフェッショナルだ。県道の道路改良工事のほとんどに携わり、中には10年くらいの期間をかけて開通に至った工事も手掛けた。「やり始めはきつい仕事だと思いましたが、一つの工事を終わらせるごとに達成感があります。大変なら大変なほど、終わった時の喜びが大きいです。」
主任という立場から、授業員はもちろん依頼主からの意見や相談も様々寄せられる。そうした現場の管理だけでなく、悩みを聞くなど精神的に頼りにされることも。「それぞれ不満を感じることもあると思いますが、そういうことも話しやすい雰囲気を心掛けています。最近は忙しくても、それをどうこなすか工夫するのが面白く思えるようになってきました。」
 

Q&A 一問一答


Q 雲南市で仕事をする良さは?
A 地元の皆さんに寄り添えることですね。除雪作業なども行っていますが、中山間地域なので山の上にある家にたどり着くのはずいぶん遅くなってしまいます。それでも、そこに住むご年配の方が心待ちにしてくださり、「4日ぶりに人としゃべるわ」と非常に喜んでくださったこともありました。(豊和社長)

Q 建設業は3Kと言われていますが?
A 確かに3Kというのはイメージというより実際にきつい面はありますね。ただ、私は営業の経験もありますが、建設業だからこその面白さもあると思っています。構造物が作れるのは、この業種ならではのやりがいになりますし、出来上がったものを見るとさらに良さが実感できます。(太輔取締役)

 

こんな人と一緒に働きたい!


▷素直が一番!
▷自分なりに考え行動できる人

素直なことが最も重要です。人の話をよく聞き、その上で自分の頭で整理し、自分なりの答えを出して、行動できる人を求めています。割合としては年配の方が多い職場ですが、和気藹々と何でも話せる人たちばかりです。年齢が離れていることで、逆にいろいろ話ができるので、何でも相談できます。
 

企業概要


株式会社中澤建設

代表者   中澤豊和
創 業   昭和40年4月
従業員数  26名
事業内容  総合建設業
      ●建設部
       公共事業、民間事業の新築・改修・補修等
      ●土木部
       災害復旧や道路過料の施工や橋の補修、砂防・治山工事等
所在地   〒690-2701
      雲南市掛合町掛合2429₋2
電話番号  0854₋62₋0219
 


<取材時期>
2017年