空き家を探す

2023年09月14日
りなぴ

(畑に対する)愛しさと(やられた)切なさと(対策を考える)心強さと



収穫もあと1ヶ月と迫った9月中旬、とうとう奴らにバレてしまった。
竹マルチの下に、美味しい美味しいサツマイモが育っていることを。




今年で4回目となる竹マルチでの栽培。

今までずっと無敵だった。
畑の目の前までイノシシに掘り返されていても、畑自体は無事だった。

今年は、竹を畝と垂直に置いてみた。
畝との間に隙間ができることが少し怖かったが、竹は密に敷けたので安心していた。

何よりこの3年間一度もやられなかったのだ。
目の前までやってきているのに。
安心しきっていた。



だが、その日は突然訪れた。


 

9月12日、畑の様子を見に行ってみると、イノシシに荒らされていた。
畑の目の前だけでなく、畑の中まで。

サツマイモは竹マルチを敷いていたが、里芋やこんにゃく芋には敷いておらず、目視では里芋がかなりひどくやられているように見えた。

竹マルチを敷いていたサツマイモでさえ、一部激しく掘り返されているところがあった。

偶然にも今年はカメラを設置していたので、早速カメラの映像を確認した。

↓カメラに映ったイノシシの様子(目が光っているのがイノシシ)

どうやら9月11日と12日の夜中に奴らは荒らしていたようだ。

カメラに残されていたのは、竹の隙間を頭で押し上げているイノシシの姿。



憎い。久しぶりのこの感情。

そうだ、わたしが狩猟免許を取得するきっかけは、自分の畑の8割を獣にやられたことだった。
憎しみから狩猟免許取得へと動いたのだった。

久しぶりのこの感情とどう向き合えばいいのかわからない。

ひとつ、整理をしたこと。
幸いにもここは試験圃場。
失敗すら学び、と前向きに捉えることはできる。
(できる…が、そんな理屈なんか通らないくらいの憎しみの感情が湧き出ている。)

大事なことは、地域のおじいちゃんおばあちゃんに同じ思いをさせないこと。



冷静になって、分析を始める。
今回なぜ被害に遭ってしまったのか。

考えられる理由としては
①竹の劣化
②竹マルチの向き
③草の影響

①竹の劣化
竹マルチに使用する竹はできるだけその時に切り出した竹を使用していたが、一部は過去使っていた竹を再利用していたこともあり、その年に切り出した竹に比べると昨年から使っている竹は軽くなっていた。
軽くなった竹が持ち上がることがわかったイノシシは、そこから持ち上げて荒らしたのではないか。
竹も曲がっていたりするものも多く、そこの隙間も狙われたのかも。

②竹マルチの向き
今年は竹を畝に垂直方向に敷いていた。これは今年初の試みだった。
畝に垂直方向にすることで、平行方向の時より短く竹を切り出すことができ、労力の軽減を図ったつもりだった。
が、実際には短くすることでその分竹が軽くなったのかもしれない。
そして畝に垂直方向にすることで一番心配していた、畝と竹の間の隙間。
そこから頭を入れて竹を持ち上げたのかもしれない。

③草の影響
本来竹マルチは草取りもあまり必要がないと言われていた。
わたしたちもほとんど草取りは行っていなかった。
が、あまりにも草が伸びて、イノシシの潜み場ができてしまったのではないか。
そしてイノシシは竹の上を歩きたがらない習性がある(足の裏の触り心地が嫌らしい)ので、竹マルチの場所へは近寄らないと油断していた。
が、草が伸びたことで竹マルチの上に草を押し倒し、草の上を歩くことで竹の感覚もなくてもへっちゃらだったのではないか。

と、考えられる原因を挙げてみた。

どれもありえそうだけども、これも新たな挑戦をしてみた結果。
結果は残念でしたが、「前のやり方の方がよかったんだ」とか「竹は毎年新しいものを切り出さないとな」とか、得たこともたくさんある。



でも。でもでもでも。やっぱり悔しいし憎き獣めーーーーー!!!!!って感じ。

「勉強になったね」じゃ済まされないわたしの剥き出しの感情はこのコラムへ置いていきます。



来年、どうしようかな。。。。



以上!ショックと怒りで冷静になりきれていないりなぴでした。
(タイトルちょっとふざける余裕はありました)



〈竹マルチの過去記事〉
農業をしていない私が雲南で狩猟をする意味を考える。その2
竹マルチでのサツマイモ栽培
竹マルチ最強説を唱えたい。
今年も竹マルチでサツマイモ栽培
竹マルチの集大成
竹マルチの季節がやってきた




【ライター紹介】
りなぴ。うんなん暮らし推進課 定住企画員。
松江市出身、愛知県での修行を経て雲南市へ孫ターン。
148cmの身長からは想像できないが、狩猟免許を所持するハンター。